シャーフ(ドイツ)

あんなこと、こんなこと、ドイツ便り

第17話(2012年2月執筆)【親ひつじ、子ひつじ(シャーフ社訪問)】

from 谷本バルタイト美枝子

それは嬉しい提案ですね。シャーフさんにこそこんなおもちゃを作ってほしいという願いがきっとたくさん出てくると思います。ところで、毎年干支のおもちゃを贈って下さるのをみんなとても楽しみにしています。これはどんなきっかけで始められたのですか?

「感謝の気持ちとしてオリジナルプレゼントを。」という理由で作っています。ご存知のように私の製品はどれも幾何学的な形をしていますから、干支の動物たちのような具象的なものを作るのは実は一苦労です。第1号は犬でした。今年の辰で、…7つ目ですか?あと5体、チャレンジします。

注釈:毎年1月になると、シャーフさんから取引先へ、その年の干支モチーフの置物がひとつ贈られてきます。手に取ると、その時のご苦労が伝わってきます。今年の干支、辰の画像は弊社ホームページのスタッフブログ、1月20日「干支の贈り物」をご覧ください。

みんなで楽しみにしています。さて、今日は息子さんのトビアスさんにもご同席いただいています。シャーフさんから後継者のトビアスさんをご紹介下さい。

去年のことでした、シャーフ社を継ぎたいという意志を話してくれたのは。思いがけないという驚きの気持ちに続いて、喜びをだんだんと実感しました。トビアスは子どもの頃から見本市のブース設定などをよく手伝ってくれ、とても気が利いて頼りになる仕事仲間でした。父と息子としてはお互いをよく理解している私たちですが、これからはビジネスのパートナーとして、新たにお互いを深く知り合っていくことになるでしょう。わが子ながら新たな面も発見できるに違いないと楽しみにしています。
(写真)ゲアトさんとトビアスさん。お父さんがかつて息子さんのために作ったおもちゃを手に。

トビアスさんは大学でビジネスや経営の勉強をされたんですね。

そうです。そして企業に数年勤めました。仕事には満足する一方、果たして一生をかけて本当にやりたいことはこれなのか?とあるとき自問するようになりました。そして、仕事を通じての、社会、よりよい社会への貢献をもっと実感したいと望んでいる自分の気持ちに気づきました。そんな折、父親の作ってきたおもちゃを思い出し、未来を担っていく子どもたちのために、せっかくのいい製品を絶やさないこと、そしてもっと多くの人たちに知ってもらうことを目標に、自分の力を発揮しようと決心したのです。

後継者としての夢をお聞かせ下さい。

シャーフは小さな会社です。小さな会社ならではの良さを守りつつ、発展を目指します。むやみに規模を大きくすることが目的ではなく、ひとところに停滞することを許さず常に歩み続ける会社でありたい、それが私の夢です。父の製品に対する思いや哲学をそのまま受け継ぎ、企業勤務で得たマーケティングの経験を生かして、これまでよりも多くの顧客のみなさんに製品を、そして製品に込められた私たちの思いをも伝えていきたいですね。その第一の取り組みとしてホームページを完成させました。

思えば私自身は、自分の製品について語ることが余りにも少なすぎたのかもしれません。

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