シャーフ(ドイツ)

あんなこと、こんなこと、ドイツ便り

第17話(2012年2月執筆)【親ひつじ、子ひつじ(シャーフ社訪問)】

from 谷本バルタイト美枝子

ありがとうございます、参考になります。さて、素材についてお話いただけますか?

可能な限り自然素材に頼ることにしています。
使用する木の種類はカエデとブナ。トウヒ、カラマツ、モミなどは一般に水分を吸収しやすいことと、ささくれだちやすいので、小さな子のおもちゃには不向きです。カエデは木目に特徴があって、一つ一つの製品がそれぞれ個性のある仕上がりになるのが気に入っています。
おまけに、殺菌力を備えた衛生的な素材なので、赤ちゃんのおもちゃにぴったりです。一方硬質なブナは木ビーズへの加工に適している上、特徴的な木目が塗料を透かしてもよく見えます。そこで白木の部分をカエデ、カラービーズをブナと使い分けています。いずれも保続管理を行う国内の林業者によって生産されたものです。ビーズを結んでいる紐は綿ですが、安全性のため中心部が化学繊維で補強されています。塗料は唾液に反応して色落ちしないことが条件、もちろんEN71の認証を得たものです。


ステンレスの鈴を使った製品では、子どもが直接触れる部分に使用されるか、フロイア(SC966)やロベロ(SC806)のように玩具の中に埋め込まれているかによって、面取りされたものとそうでないものを使い分けています。

ところでパッケージカラーに赤を選んだ理由は何でしょう?

暖かさ、そして愛情を表す色として選んだのが1つ、ベビーのおもちゃの他のメーカーに赤いパッケージがなかったことがもう1つの理由です。会社を始めた頃の社の便箋も白地に赤いロゴ、パッケージはその逆で赤地に白と組合わせました。ある時期、静かさや落ち着きを連想させる色として青を勧められたこともあり、試してみましたが、どうもしっくりこなくて赤に戻しました。



これからの商品企画について新しいアイデアを暖めておられれば、こっそり教えていただけないでしょうか?

ベビー製品でも機能を変えて長く使えるおもちゃを考えています。また、新しい素材を取り入れることも検討中です。

ドイツやヨーロッパ市場と日本市場を比べて違いを感じることはおありですか?また、日本市場を対象にした特別な取り組みなどはあるのでしょうか?

ドイツでは個々のショップに卸していますが、日本市場とのやり取りはジョルダンのような優れた輸入元、卸元を通しての販売です。だから、両者を直接比べることはできません。日本市場に私の製品を届けて下さっている取引先のみなさんにとても感謝しています。そんなみなさんの尽力に応えていくために、今後は各社への特別な対応を考えています。例えば、デザインの時点で、「この製品はジョルダンのために開発、製造しました」といったものを紹介していくのはどうでしょう?ご希望をお聞かせいただければ幸いです。

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